親だけでなくヒキコモリ状態の子供自身も読んでおいたほうが良い資料 生涯賃金100万円男のリタイア生活

親だけでなくヒキコモリ状態の子供自身も読んでおいたほうが良い資料

2018/02/17

株・お金

世間様から見て「完全な無職のオジサン(+社会的ひきこもり)」である僕からすると自分の将来を考えることへの恐怖感ってかなり大きなものなんですよね。

そこで今回は将来への不安を少しでも和らげるためにも、ヒキコモリ状態の子供を持つ親だけでなく僕を含めた当事者である子供も読んでおいた方が良い資料をご紹介したいと思います。

それがファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんが「ひきこもり支援をされている人向け?」に講演した際の内容が掲載されたPDFファイルとなっていて・・・僕は検索エンジン経由で見つけたので分かりませんけど、これは内閣府のHPに掲載されているのかな?
→資料のアドレスはこちらです:http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/pdf/soudan/09/k2.pdf

畠中雅子さんといえば「その道では有名な人」という表現で良いのか分かりませんが、ひきこもり家族を持つ親に対して新たなアプローチのライフプランを提案されている方となっておりまして、

そのライフプランというのが・・・
今までの対策が「いかにして子供を社会に出すか?」などのヒキコモリからの脱出を考える対策だったのに対して、畠中さんは「今のひきこもり状態がこれからずっと続いたとしても子供が亡くなるまでなんとか生きていけるようなプランを考えておきましょう」という方法を提唱されているんですよね。

なのでそのプランは「サバイバルプラン」なんて呼ばれていて、これ系(無職・リタイア関係)の話を取り上げているサイトだと絶対に登場するようなお話なんで下の本を含めてけっこう有名でご存じの方も多いと思います。


このサバイバルプランの具体的な内容については「畠中さんの本を読んで下さい」と言いたいところですが・・・
さきほど貼り付けたPDFファイルを読むとかなりしっかりと説明されている印象だったので、個人的には現在「親に負担をかけている子供」という立場の僕達も読んでおく価値がかなりある重要な資料だったと思いますよ。
(もしPDFファイルが読めない場合は…たぶんPCだけでなくスマホでも無料のアプリを入れるだけで読めるようになると思います。)

・・・と、ここで一応「PDFファイルが開けません」とか「長くて読むのが面倒くさい」という人も居るかもしれませんので、簡単に僕が読んでみて気になったポイントをまとめておきますと、
  • サバイバルプランとは…子供が一生働けない場合のことを考えて親の資産で親亡き後も子供がなんとか生活できるようにするためのライフプラン
  • 基本的には生活保護や障害年金には頼らない
  • 子供が40歳以上になるとそこまで裕福な家庭でなくとも実現可能なケースが多い
  • プラン作成には「現状の資産(貯金額・自宅の不動産価格)や負債」さらには「毎月の収入金額と支出金額」の把握がとても大切
  • 「親の資産状況」や「もしものときの緊急連絡先」はノートなどに書き残した上で子供に事前にしっかりと伝えておく
  • 親亡き後の子供の生活支出は月10万円を目安に考える
  • 子供は「最低限の家事(買い物・料理・ゴミ出し・掃除・洗濯)」や「公共料金、税金、保険料関係の支払い(電気 ガス 水道料金・国民健康保険料・介護保険料・固定資産税などの支払い)」、さらに「役所での手続き」もなるべくできるようになっておく
    (あとインターネットを活用できるようにしておく)
というぐらいかな?

サバイバルプランについては多分・・・
子供に対して「親が居なくなってもなんとか生きていけそうだからこのまま引きこもっていても大丈夫ですよ♪」というためのプランではなく、
親に対して「最悪このままの状態が続いてもなんとか子供が生きていけるプランはありますよ。」という親を安心させるためのお話なんでしょうね。

だから本来、子供の立場である僕達は今の状態を脱出することを必死に考えないといけないんですが・・・僕は正直、このプランにすがっている自分が居ることは否定できない状況となっています。
(いくら周りに「甘い!」と言われようとも「僕がこれから仕事をして生きていく」なんてことをできる気がしないので…)

ただこのサバイバルプランで問題なのが・・・当り前のことですけど親亡き後に「そもそも残された子供が一人で生活していくだけの貯蓄があるのか?」ってのが難しいところで・・・
(だいたい「持ち家プラス2000万~3000万円の貯蓄」は最低限ないといけない感じなので…)「裕福」とまではいかなくても「それなりの資産を持つ家庭でないと実現ができないプラン」なんですよね。

もちろん畠中さんもその点は分かっておられるようですが、さすがにすべての家庭にあてはまるプランを作り出すことなんて不可能なので「今の日本ならある程度は存在する家庭にあてはまるプランを提示している」というだけで十分素晴らしいことだと思いました。


この資料を読んで希望を持たれる人もいれば、現状そこまでの資産が無くてさらに悲観的になってしまう人もいらっしゃるでしょうが・・・
どちらにしろ「自分たちの今を把握して将来に備えることは大切」なので、(親と子のどちらが先に読むか分かりませんけど…)この資料をキッカケにお金について家族同士で少し話されてみてはいかがでしょうか?
(ちなみに内閣府のHPには「ひきこもり支援読本」というPDFファイルもあるので興味がある人は読んでおくと良いかもしれませんよ。)

・・・なんてエラそうに社会とのかかわりがない僕が書いても説得力は無いんですけど・・・
とにかく僕自身も「金銭面の現状把握」「最低限生活する上で必要な行動や手続きはできるようになっておく」ってのが今の目標…になるのかな?
皆さんもそれぞれの立場でできるところからやってみましょうね。